第58回理学療法士国家試験AM専門問題・解説｜問06-10

正答：2

Aから照射される極超短波は垂直成分と水平成分に分解できる。

Bの照射強度をXとするとAの垂直成分の照射強度は X×cos30°

Aの方がBより2倍遠いので距離の影響はBの1/4

なのでAの照射強度は1/4×cos30°×X =約0.217×X

AはBの21.7％の強度です。

正答：3

兎眼とは一側性の顔面神経麻痺によって眼瞼が閉じなくなり眼球が露出する症状である。

1. 右方視した際に左眼が内転していない。左内直筋の麻痺なので、左動眼神経の麻痺である。
2. 左眼眼瞼下垂と縮瞳を呈している。Horner症候群と考えられる。
3. 左の口角が挙上できていない。口輪筋の麻痺と思われる。左顔面神経麻痺である。
4. 口蓋垂が右に偏位していることからカーテン徴候を呈している。左舌咽神経、迷走神経の障害である。
5. 舌が左に偏位している。左舌下神経麻痺であると思われる。

正答：1

1. 拘縮しないように手指運動を行います。
2. 手術によりプレートを入れているため禁忌です。プレートの種類によっては超音波療法可能の可能性もありますが、医師に確認が必要かもしれません。
3. 術後早期なので肩関節挙上は行わない方がよいでしょう。医師の指示に従います。
4. 手術部位は肩なので廃用しないように積極的に離床します。
5. 術後早期なので他動肩関節可動域練習は多内ません。

正答：4

術式は高位脛骨骨切り術＋プレート固定です。

1. 金属を抜く前からスポーツ可能です。
2. 完全に骨癒合するには数カ月かかります。術後1週～2週で荷重制限をしながら荷重していきます。
3. 手術後は楔状足底挿板を使用することはありません。
4. パテラセッティングは積極的に術後早期から行います。
5. 拘縮が始まってしまうので術後2週より前に可動域練習を行います。

正答：3

中指のDIPが過伸展、PIPが屈曲位であることからボタン穴変形を認める。

1. Z変形は母指のIP関節が過伸展する。
2. 鈎爪変形は薬指、小指のDIP関節とPIP関節の屈曲、MP関節が過伸展する。（鷲手）
3. 正しい。
4. Krukenberg変形はMP関節が掌尺屈する。
5. スワンネック変形は手指のDIPが屈曲、PIPが過伸展する。