第60回理学療法士・作業療法士国家試験AM共通問題・解説｜問91-95

正答：2

パーキンソン病は、中脳の黒質（Substantia Nigra）にあるドパミン産生細胞の変性・脱落によって、脳内のドパミン不足が生じ、運動障害を引き起こします。

✅ 主な治療薬

❌ 他の選択肢とその用途

正答：5

自己免疫性の急性末梢神経障害

先行感染（例：カンピロバクター、上気道感染、胃腸炎など）の数日～数週間後に発症

主に 運動神経線維（脱髄） が障害されることで、運動麻痺を引き起こす

✅ 特徴的な初期症状：

• 左右対称性の四肢遠位（下肢末端）から始まる筋力低下 ✅
• 症状は上行性に進行し、体幹・顔面に及ぶこともある
• 腱反射の低下または消失も早期から出現
• 感覚障害（しびれ）や軽度の痛みが伴うことも

❌ 不正解の選択肢の理由：

正答：4

高齢者における低栄養の影響は多岐にわたります。代表的な関連病態には：

正答：4

✅ 正しい選択肢

Ⅱ度20%の熱傷には初期輸液が行われる。

• 成人では熱傷面積が15〜20%以上になると、血漿の喪失や循環血液量の減少をきたすため、**早期の輸液療法（初期輸液）**が必要です。
• **パークリンド法（Parkland formula）**などを使って、輸液量を計算します。

❌ 他の選択肢とその誤り

正答：2

高齢者では、加齢に伴う筋力低下・バランス機能の低下・姿勢制御機能の衰えなどにより、歩行様式が若年者と異なってきます。

✅ 正しい特徴：

• 歩幅の減少（stride length reduction）
  　→ 足を大きく前に出せなくなるため
• 歩行速度の低下
• 両脚支持期の延長
  　→ 転倒リスクを下げるため、より安定した時間を長くとる
• 歩隔の増加
  　→ 安定性を保つため、左右の足の幅が広がる
• 歩行率の低下（歩数/分）

❌ 誤りの選択肢と理由：