第60回理学療法士・作業療法士国家試験AM共通問題・解説｜問56-60

正答：3，4

下垂体後葉から分泌されるのはオキシトシンとバソプレシンです。

1. 胃の内分泌細胞（主に胃底腺部)
2. 卵巣（主に卵胞）
3. 正しい。
4. 正しい。
5. 副腎皮質（球状帯）

正答：2

1. 杆体細胞は**明暗（光の強弱）**を感知し、色覚はありません。暗所での視覚（夜間視）に関与。
2. 正しい。網膜の**黄斑部（macula lutea）は視力が最も鋭敏な部分であり、特に中心にある中心窩（fovea centralis）には錐体細胞（color vision & sharp vision）**が高密度に存在します。
3. 角膜には神経は分布していない。
   　→ 角膜は非常に神経が豊富（三叉神経 第1枝が分布）で、痛覚も鋭敏です。
4. 　→ 盲点は視神経乳頭（視神経円板）の位置にあり、中心窩ではありません。中心窩は視力が最も高い部位です。
5. 　→ 焦点調節を行うのは水晶体（lens）と毛様体筋です。硝子体は透明なゲル状構造で、屈折力の調整には関与しません。

正答：1

1. 誤り。内頸動脈（internal carotid artery）**は、鎖骨の上では触知できません。
   通常、頸動脈は胸鎖乳突筋の前縁あたりで触れます（※それは総頸動脈や外頸動脈）。
   鎖骨内側1/3で触れるのは鎖骨下動脈のエリアに近く、内頸動脈の触診部位としては不適切です。
2. 正しい。上腕二頭筋腱の内側縁
3. 正しい。橈側手根屈筋腱の外側（橈骨側）
4. 正しい。上前腸骨棘と恥骨結節を結ぶ線の中点
5. 正しい。長母指伸筋腱の外側（外側縁）

正答：3

1. 感覚神経の情報を受け取る領域（求心性）
2. 触覚・深部感覚などの上行路（例：薄束・楔状束）
3. 正しい。運動神経（下位運動ニューロン：LMN）の細胞体が存在します。ここから脊髄前根を通って、骨格筋へ運動指令が送られます。
4. 下行路（錐体外路系など）の通り道
5. 上下行路の通り道（皮質脊髄路、脊髄視床路など）

正答：2

被殻（ひかく／putamen）は、大脳基底核の一部で、運動の調節に関与しています。
この被殻へ血流を供給する主な動脈は：

• 中大脳動脈（MCA）から分枝する
  ▶ レンズ核線条体動脈（穿通枝）です。

この穿通枝は、被殻や淡蒼球、尾状核の一部、内包前脚などにも血流を供給します。

1. 内側面の前頭葉、帯状回、脳梁の一部
2. 正しい。
3. 後頭葉（視覚野）、側頭葉内側、視床
4. 橋、脳幹、小脳などへの血流
5. 延髄、小脳、脊髄上部、脳底動脈を形成