第59回理学療法士国家試験PM専門問題・解説｜問01-05

正答：5

1. 基本軸は膝蓋骨より下した垂直線である。
2. 参考可動域は45°である
3. 代償が出ないように固定部位は骨盤である。
4. 移動軸は下腿中央線である。
5. 正しい。

正答：4

図は肩関節屈曲で肩関節外旋の代償が生じている。

選択肢の中で肩屈曲、外旋の作用があるのは、上腕二頭筋（長頭）である。

1. 僧帽筋の作用は上部：肩甲骨と鎖骨の肩峰端を内上方にあげる、中部：肩甲骨を内側に引く、下部：肩甲骨を内下方に引き下げると同時にその下角を外側に回旋である。
2. 棘上筋の作用は、肩関節外転である。
3. 大胸筋の作用は、肩関節内転、内旋、鎖骨部：肩甲骨屈曲。腹筋部：肩関節下制、である。
4. 上記参照
5. 上腕三頭筋の作用は、肘関節伸展、肩関節伸展である。

正答：4

足底のしびれ、疼痛、母趾内転筋の筋委縮を認めることから、足根間症候群による脛骨神経の絞扼障害を疑う。

1. Silfverskiöld testは膝伸展位、膝屈曲位での足関節背屈の差を評価するもの。足関節の背屈制限が腓腹筋によるものかどうかを見分ける。
2. Single heel rising testは後脛骨筋機能不全の診断に用いる。片脚立位でつま先立ちができないと、陽性である。
3. Thompson testはアキレス腱の断裂しているかどうかを見分ける。腓腹筋をつかんで足関節が底屈しなければ陽性。
4. Tinel signは損傷した神経部位を叩打して放散痛が末梢側に広がれば陽性である。
5. Too many toes signは外反偏平足の診断に用いる。

正答：4

くも膜下腔にヒトデ状の高吸収域を認めることからくも膜下出血を疑う

正答：5

くも膜下出血の合併症で脳血管攣縮、正常圧水頭症などがある。本症例は画像より脳室拡大を認める。側脳室周囲の白質が低吸収域になっている。

このことから正常圧水頭症を疑う。

正常圧水頭症は歩行障害、尿失禁、認知機能低下が三大徴候である。