第59回理学療法士国家試験PM専門問題・解説｜問16-20

正答：5

1. 心房細動では、P波がなく、QRS波は正常、RR波は不規則であり、基線の揺れがみられる。
2. 心房粗動はP波がなく、QRS波は正常、RR間隔は等しく、のこぎり状の心房粗動波（F波）がみられる。
3. 房室ブロックは心房から心室への刺激伝導が遅延、途絶するものである。１度房室ブロックはPR間隔が延長するがQRS波は脱落しない。2度房室ブロックは徐々にPR間隔が延長してQRS波が脱落する（Wenckebach型）とPR間隔は一定だがQRS波が突然脱落する（MobitzⅡ型）パターンがある。3度房室ブロックはPR間隔、RR間隔は等しいが、P波とQRS波が無関係となる。
4. 心室細動は振幅が小さく不揃いな波が見られる。
5. 正しい。図は心室期外収縮の心電図である。P波がなく、幅が広いQRS波があり、洞結節からの興奮より早く心室で興奮が開始している。

正答：2,4

1. 呼吸数40/分は少し数値が高すぎるので積極的に離床を進めないほうがよい。
2. 正しい。
3. 神経症状の増悪や出現があった場合は積極的なリハビリテーション介入は控えたほうが良い。
4. 正しい。
5. RASSは、患者の鎮静状態を評価するものである。-3は中等度の鎮静状態であり、積極的な介入は推奨しない。

正答：2

1. 加齢により様々な機能変化や予備能力低下によって健康障害に対する脆弱性が増加したじょうたいである。
2. サルコペニアのスクリーニングで下腿の周囲長を図るために図のような「指輪っかテスト」がある。
3. ダイナぺニアとは筋量が正常で筋力のみていかするもである。
4. ロコモティブ症候群は運動器の障害により移動機能が低下した状態である。
5. コンパートメント症候群は循環不全により神経・筋に不可逆性壊死をきたすものである。

正答：1

患者は常に右側を向き、左側からの声かけへの反応が遅かったことから左半側空間無視の可能性が高い。

1. 正しい。半側空間無視の検査で用いられる。
2. FASTはアルツハイマー型認知症の病状ステージをADLの面から評価するものである。
3. Stroop testは前頭前野機能の検査で用いられる。
4. WAIS-IVは16歳以上に適用される知能検査である。
5. WCST（Wisconsin Card Sorting Test）は高次脳機能障害の検査に用いられる。

正答：4

浮力は水中にある物体の体積に比例します。

1. 水深が頚部までだと90％免荷される。
2. 水深が剣状突起までだと70％免荷される。
3. 水深が剣状突起までだと70％免荷される。姿勢が変わっても浮力は2と変わらない。
4. 水深が臍部までだと40～50％免荷される。
5. 水深が大腿まででは10%免荷される。