「未経験からでもエンジニアになれる」
「3か月の研修を受ければ現場に出られる」
理学療法士を辞め、一般企業・エンジニアを目指して転職した当時、
私はこうした説明を受けていました。
しかし結果として、
エンジニア研修を受けることはできませんでした。
この記事では、
人材派遣会社に転職し、エンジニアを目指したものの
思い描いていたキャリアに進めなかった
実体験を時系列で整理しながらお伝えします。
これは誰かを批判するための記事ではありません。
これから同じ道を検討している方が、
冷静に判断するための材料になればと思い、事実ベースで書いています。
なぜ人材派遣会社を選んだのか
理学療法士からエンジニアを目指すにあたり、
私は「人材派遣会社」への転職を選びました。
理由は明確でした。
- 未経験からエンジニアを目指せると説明された
- 3か月程度のエンジニア研修制度があると言われた
- 医療職からの転職実績があると聞いた
医療職からIT職への転職はハードルが高い印象があり、
研修制度があることは大きな安心材料でした。
当時の私は、
「まずは研修で基礎を学び、そこから現場に出ればいい」
と、比較的シンプルに考えていました。
入社後に知った「研修はすぐには始まらない」という現実
入社してから最初に知ったのは、
エンジニア研修には順番待ちがあるという事実でした。
- 研修枠は限られている
- すでに研修待ちの人が多数いる
- すぐに研修を受けられるわけではない
この時点で、
転職前にイメージしていた状況とは少し違うと感じました。
ただし最初は、
「3か月ほどで研修に入れると思ってください」
と説明されていたため、
少し待てば問題ないだろうと考えていました。
研修を待つ間の働き方|派遣先での実情
研修が始まるまでの間、
エンジニア志望者は別の派遣先で働くことになります。
説明された派遣先の例は、
- テレアポ業務
- 携帯販売・営業
- 事務作業
などでした。
私は、
下町にある小さな卸売り会社に派遣され、
データ入力業務を担当することになりました。
業務内容は比較的シンプルで、
- 数値や商品データの入力
- 書類整理
- 簡単な事務作業
といったものでした。
仕事自体が苦痛だったわけではありません。
ただ、
「この仕事がエンジニアにつながるのか」
という疑問は、常に頭の中にありました。
エンジニアを目指しているはずなのに、スキルが積み上がらない不安
派遣先で働きながら、
私は次第に不安を感じるようになりました。
- プログラミングに触れる機会がない
- ITスキルが身についている実感がない
- エンジニアとしての経験がゼロのまま時間だけが過ぎる
最初は「準備期間」と割り切っていましたが、
数か月経っても状況は変わりませんでした。
「このまま待ち続けて、本当にエンジニアになれるのだろうか」
そう考える時間が増えていきました。
給料は理学療法士時代の約半分
現実的に最も厳しかったのは、収入面です。
派遣先での給料は、
- 理学療法士時代のおよそ半分
- 生活に余裕がある水準ではない
ものでした。
転職前は、
「研修に入るまでの一時的な期間だから仕方ない」
と考えていました。
しかし、
- 生活費
- 貯金の減少
- 将来への不安
を考えると、
精神的な負担は想像以上でした。
研修開始時期が延び続けた現実
当初は「3か月程度」と言われていたエンジニア研修ですが、
- 6か月
- 1年
と、次第に開始時期は延びていきました。
理由を尋ねても、
- 「今は枠が埋まっている」
- 「もう少し待ってほしい」
という説明が続き、
具体的な日程は示されませんでした。
待つこと自体が悪いわけではありません。
ただ、ゴールが見えない状態で待ち続けることは、
想像以上に精神的な負担になります。
「このまま時間だけが過ぎるのでは」という焦り
理学療法士として働いていた頃は、
- 経験年数が積み上がる
- スキルが増えていく実感がある
状態でした。
しかしこの期間は、
- エンジニアとしての経験はゼロ
- 理学療法士としての経験も積めない
いわばキャリアが止まっている感覚でした。
「今の自分は、1年前より成長しているのだろうか」
そう自問することが増えていきました。
結局、エンジニア研修を受けることはできなかった
最終的に、
エンジニア研修を受けることはありませんでした。
待ち続ける選択肢もありましたが、
- 収入面の不安
- キャリアが停滞している感覚
- 将来が見えない状態
を総合的に考え、
理学療法士に戻る決断をしました。
この決断は簡単ではありませんでした。
「もう少し待てば状況が変わるかもしれない」
そう思う気持ちも正直ありました。
この体験を通して感じたこと
この経験から学んだことは、
- 人材派遣会社がすべて悪いわけではない
- ただし、研修制度には“現実的な制約”がある
- 説明と実情にギャップが生じるケースもある
という点です。
未経験転職では、
想定より時間がかかることがある
という前提で考える必要があると感じました。
これから未経験でエンジニアを目指す人へ伝えたいこと
もし今、未経験からエンジニアを目指しているなら、
- 研修開始時期は「確定」か「目安」か
- 研修までの間の業務内容
- その期間の収入で生活できるか
これらを、できるだけ具体的に確認することをおすすめします。
夢や可能性だけでなく、
現実的な条件も含めて判断することが大切です。
次の記事:それでも理学療法士に戻った理由
エンジニア研修を受けられなかったことは、
理学療法士に戻る決断の大きな要因の一つでした。
しかし、それだけが理由ではありません。
次の記事では、
- なぜ最終的に理学療法士に戻ったのか
- 一度外に出て分かった医療職の価値
- 「戻る=失敗」ではなかった理由
について、正直に書いていきます。
まとめ|未経験エンジニア転職には「待つリスク」もある
未経験からエンジニアを目指す転職には、
- チャンスがある一方で
- 想定外に時間がかかるケースもある
という現実があります。
この体験談が、
これから転職を考えている方にとって
冷静な判断をするための材料になれば幸いです。
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エンジニア研修を受けられなかった体験談|人材派遣会社で起きた未経験転職の現実
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