理学療法士を「辞めたい」と思った時が、必ずしも辞め時とは限らない
「もう限界かもしれない」
「このまま理学療法士を続けていて、将来はあるのだろうか」
理学療法士として働いていると、一度はこんな思いが頭をよぎるのではないでしょうか。
私自身も、まさに同じ気持ちを抱えていました。
給与は決して高くない。
出勤しなければ収入はゼロ。
勉強会や学会発表に追われ、プライベートの時間はほとんどない。
それでも「理学療法士だから仕方ない」と、自分に言い聞かせて働いていました。
しかし今振り返って思うのは、
「辞めたい」と感じた瞬間が、必ずしも“辞めるベストなタイミング”ではなかったということです。
私は転職のタイミングを誤り、
金銭的にも精神的にも追い込まれる経験をしました。
この記事では、その体験を包み隠さずお話しします。
理学療法士が「辞めたい」と感じる瞬間とは
私が理学療法士を辞めたいと思うようになった理由は、一つではありません。
- 給与や将来性への不安
- 出勤しなければ仕事ができない働き方
- 学会発表を半ば強制される職場環境
- パワハラ気質の上司
- ほぼ毎日の勉強会による疲弊
特にしんどかったのは、
**「周囲の多くが、この職場を辞めたいと思っている空気」**でした。
誰かが辞めるたびに、
「次は自分かもしれない」
「ここに残っていて大丈夫なのか」
そんな不安が積み重なっていきました。
この頃、インターネットで
「理学療法士 やめとけ」
という言葉を目にする機会も増えていきました。
転職するベストなタイミングを判断する5つの基準
① 心身が壊れる“前”であること
「限界まで頑張ってから辞めよう」
そう考える人も多いと思います。
しかし、心や体を壊してしまうと、
転職活動どころではなくなります。
冷静に考え、選択できる余力があるうちに
準備ができるかどうかが重要です。
② お金に余裕があるか
これは声を大にして言いたいです。
お金の余裕=心の余裕。
私はここを完全に甘く見ていました。
「ボーナスをもらって辞めたから大丈夫」
「すぐ次が決まるだろう」
そう思っていた自分は、かなり楽観的でした。
③ 在職中に転職活動ができるか
無職期間は、想像以上に人を追い込みます。
時間がある分、
「お金が減っていくこと」
「先が見えないこと」
ばかりを考えるようになります。
④ 次に進みたい方向性が見えているか
私は、
「エンジニアになれば給料が上がり、自由な時間も増える」
そう思い込んでいました。
しかし、具体的な準備は何もしていませんでした。
逃げるような転職は、
判断を誤りやすくなります。
⑤ 環境を変えれば続けられる可能性はないか
理学療法士そのものが嫌なのか。
それとも、今の職場が嫌なのか。
この切り分けは、とても大切です。
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理学療法士の働き方|病院以外の選択肢まとめ
【体験談】転職タイミングを誤った私のリアル
理学療法士時代、私は病院が借り上げていたアパートに住んでいました。
転職をするということは、同時に住む場所を失うということでもありました。
引っ越し費用、敷金・礼金、生活用品。
想像以上にお金がかかりました。
条件の良い会社が、どこにもなかった
何十社も面接を受けました。
しかし、条件が良い会社は一つもありませんでした。
最終的に決まったのは、人材派遣会社でした。
「エンジニア研修を受けられる」
その言葉にすがるような気持ちでした。
しかし現実は、
派遣先を決めるために、さらに面接。
しかも、派遣先が決まらなければ給料は支払われない。
この事実を知った時、
正直、頭が真っ白になりました。
お金が減っていく恐怖
派遣先が決まるまで、約2か月。
毎日、口座残高を見るのが怖くなりました。
数字が減っていくたびに、胸が締め付けられる感覚がありました。
親にお金を頼りました。
リボ払いにも手を出しました。
「何やってるんだろう、自分は」
そんな自己嫌悪でいっぱいでした。
誰にも言えなかった孤独感
遠距離の彼女がいました。
でも、この状況をどうしても話せませんでした。
情けなくて、恥ずかしくて、
「ちゃんとした大人じゃない」と思われるのが怖かったのです。
仕事も不安。
お金も不安。
それを誰にも打ち明けられない。
この孤独感が、一番つらかったかもしれません。
それでも「今すぐ辞めた方がいい」ケース
すべての人に「待った方がいい」と言うつもりはありません。
- 明確なパワハラがある
- 心身に異常が出ている
- 法令違反レベルのブラック環境
この場合は、逃げることが正解です。
辞める前に、必ずやってほしい準備
この経験から、強く伝えたいことがあります。
- 進みたい道で使える資格・スキルは在職中に取得する
- 生活費の目安を把握しておく
- 一人で抱え込まない
エンジニアの勉強も、
理学療法士として働きながら十分に可能でした。
まとめ|理学療法士の転職ベストタイミングとは「余裕がある時」
理学療法士を辞めたいと思う気持ちは、決して間違っていません。
ただし、
余裕を失ってから動くと、選択肢は一気に狭まります。
辞めることよりも、
「どう辞めるか」「いつ辞めるか」。
この記事が、
あなたが後悔しない選択をするための材料になれば幸いです。
